改善工事前後

旧豊郷小学校の大規模改修工事後の写真です。

豊郷小学校旧校舎外観 正面玄関から

今回の改修は意匠を大切に保存・オリジナルの復元でした。 門扉も当初の図面からオリジナルの門扉を特注で作製し復元しました。 またアスファルト舗装を撤去し、洗い出し平板舗装・砂利洗い出し舗装とできるだけ復元に努めました。

豊郷小学校旧校舎外観　斜正面から

今回の改修によってそ建設当時の「白亜の教育殿堂」が再現されました。 既存の外壁を高圧洗浄で丁寧に剥がしていったところ、白、黒、灰色、灰色と四重に塗り重なっていたことがわかり、建設当初に通っていた卒業生に現場に来ていただいて、工事で使用する色を助言いただきました。 植栽では剪定・移植を行い、池周りは当初の設計のように垣根を低くし、池周りを散策できるようになりました。

酬徳記念館外観

酬徳記念館周りの樹木は建設当時に植栽された樹木のみ残し、整理したため、当時の整然とした記念館に蘇りました。 また通路の淵をレンガで協調し、インターロッキングで仕上げているので欧米の雰囲気をかもしだしています。 ちなみに正面両脇の外灯は丁寧に取り外し、専門業者に洗たくし、再度取り付けています。

酬徳記念館内部

酬徳記念館の内部は、保存状態もよく腐食が激しいサッシ部分以外は当時のままとなっています。 昭和１５年頃の写真と改修後の写真を比較すると、ほぼ同じです。まるでタイムスリップした感覚に陥ります。 まだ当時の机、椅子が今も残っています。 サッシは当時の形を、特注で作製し、復元しています。

校舎廊下

今回の工事では意匠を保存することを念頭に進めていきました。そのため廊下を比較しても、当時のまま再現されています。 腐食した廊下部分は他の部分で全面張替床材を丁寧に取り外し、移植し復元しています。 特徴であるこの廊下は全長１２５ｍあり、来館したものを魅了します。