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千樹寺
江州音頭は和尚と郷土人と近江商人の合作だった
千樹寺は一般に観音堂と呼ばれています。この寺も唯念寺と同じく行基が創建したもので四十九院のひとつでした。やはり戦国になると、織田信長の兵火にあい この寺も焼失しました。 しかし、本能寺の変で信長亡きすぐ後、近江商人となっ た藤野喜兵衛の先祖、太郎右エ門が寄金して再建したものです。この落慶法要で 時の住職が境内に人形をたくさん並べお経に音頭の節をつけて唱え、しかも手ふり、足ふり拍子をそろえて踊りだしました。見物人も面白くなって踊りだし、ついに夜のふけるのも知らずに踊りあかしたと言います。 今の「江州音頭」の始まりでした。 その後、また寺は大火にあって焼失しました。しかしこの時も喜兵衛の二代目藤野四郎兵衛が寄金して再建しました。そして、この時の落慶法要は一段と華麗さを増した踊りがあみだされました。 それは、八日市の唄づくりの名人を招き、お 経の文に一般向きに分かりやすい音頭をつくって歌わせました。さらに絵日傘踊り、扇踊りとして現在に伝わっています。特長のある江州音頭がこの地に生まれたのは、ユニークな和尚さんと信仰あつい郷土人と近江商人の深い郷土愛があったからでしょう。
インフォメーション
住所 | 滋賀県犬上郡豊郷町下枝111 |
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お問合せ先 | TEL:0749-35-3247 |
営業時間 | |
定休日 | |
交通アクセス | 近江鉄道豊郷駅より徒歩20分 |